ニューヨークに住む、と言っても色々な形態があります。

アパート、ルームシェア、アパートメントホテル、ホームステイ、ドミトリー、サブレット、コンド・家を買う、など。

ビザを取得して来るとなるとある程度の長期滞在を考えて住みに来る人が多いでしょう。

大学寮や会社の用意したアパートがある、という人は心配ないでしょうが、全くノープランで自分で探さないといけないという人は

日本で1ヶ月以上滞在できる場所を見つけて確保してから渡米しましょう。ではその滞在先をどうやって探すかを、種類別に説明します。

 

<初めてのニューヨーク・留学の人>

ニューヨークというか、留学が全く初めて、外国に住むのも初めて、という方には[大学寮(ドミトリー)]か[親切な日本人とのルームシェア]を

おすすめします。来たばかりだと、現地の人には当たり前のことがわからなくて、色々困るでしょう。そんな時にちょっと相談できる人が身近に

いるととても心強いはずです。(管理人も来て数ヶ月は色々な人に迷惑をかけ、お世話になりまくりました・・・)ただあくまでも節度を持って、

親切にしてもらったら感謝することを忘れずに。相手はあくまでも他人です。何でもかんでも丸投げはいけません、絶対に。

 

[大学寮] 

4年制の大学であればほとんど大学寮を持っています。CUNY,SUNYの寮もありますが抽選となりますし、公立の学校のサービスはそんなに

親切ではありません。英語がある程度話せないと厳しいかもしれません。その点私立の大学寮は留学生の受け入れに慣れていて、とても

親切に対応してくれます。ランドリー、24時間ドアマン、カフェテリア、ジム、図書館なども使用でき、不便さを感じる事無く快適に過ごせるでしょう。

部屋の種類・・・ シングル、ダブル、大部屋、等選べる。シングルでもキッチンとトイレは他のルームメイトとシェアになる場合も。ベッド・机付き。

家賃(1ヶ月)・・$700~$1,500(電気・ガス等ユーティリティ込み)電話代、ケーブル代は別の所が多い。 滞在期間の全額家賃を前払いする。

 

[ルームシェア]

家賃の高いニューヨークでは、とても一般的な生活様式です。

2ベッドルームを2人でシェア、1ベッドルームの広いリビングを一部屋として使用、ロフトや一軒家を数名でシェア、などあります。

英語のルームメイト募集広告では、明らかに怪しい中年男性達がいかがわしい目的で女性のルームメイトを1BR(1ベッドルーム)や

Studio(日本の1K)の間取りで、結構よく募集しているので注意。(家賃を異常に低く設定していたりするのですぐわかります。)

家賃の相場については[Expence ニューヨークの生活費]を参考にして下さい。

ルームシェアはアパートを持っている(借りている)ルームオーナーから、一部屋、もしくは一部スペースを間借りすることです。アパート内にある

バスルーム、キッチン、場合によってはテレビやインターネットをシェア(共有)します。

 

ガス・電気などのユーティリティは家賃に含まれている所と、1ヶ月毎に徴収するパターンとあります。ルームオーナーによって違います。

ニューヨークの水道代とヒーター代(冬期間)はタダです。マンハッタンでヒーターのついてないアパートは訴えられます。

 

借りる部屋は家具付きと家具なしとあります。初めての人には、最低でもベッドが付いているお部屋が良いでしょう。(NYに着いたその日から

寝れるように。)ルームオーナーのポリシーによって入居者の条件があったり、同居する上でのルールが違うので、部屋を決める前に必ず

これから一緒にやっていけそうか、信用できる相手かどうか、連絡を取り合い、見極めましょう。ルームオーナーの経験もある管理人ですが、

同居人への希望は、勉強の邪魔をしない(うるさくしない)、ドラッグをやらない、常識を持った人(バスルーム等シェアするエリアの掃除を

分担してできたりする人)、等でした。参考までに。

 

部屋を借りる際には、通常デポジット(1か月分が相場)と最初の月の家賃を前払いすることになります。そして何も問題がなければ、

デポジットは退去時に返還されます。支払いは、現金、バンクチェック等が一般的ですが、現金で支払う場合、領収書もしくはそれに

準ずるものを一筆書いてもらうとよいです(日付、金額、支払い人の名前、受取人の名前+サインが入ったもの)。払った払わない、の

問題が起こるのを防げます。相手が非日本人の場合、現金絡みは絶対に領収書は必要ですし、日本人で信用できる人でも念の為。

 

ルームメイト募集の広告は、日系のウェブサイトやフリーペーパー、日系店の店頭広告などに情報があります。

 

[アパートメントホテル]

滞在期間が数ヶ月のみだったり、煩わしい契約や家具付きの部屋ですぐに一人暮らししたい場合には、アパートメントホテルという形態も

あります。通常、立地条件は安全で良い所が多いですし、家具や生活に必要な物は全て揃っていて、NYに到着したその日から快適に

一人暮らしができることでしょう。まあ家賃はその分しますが。

 

[ホームステイ]

ルームシェアやサブレット等様々な生活様式が一般的なニューヨークでは珍しいホームステイ。

部屋ががあまっていて余裕のある田舎のホームステイに比べ、ニューヨークの中心部でホームステイを受け入れている家庭は、わりと

経済的に豊かではなく、ホームステイ学生の支払う家賃が生活の糧になっている場合が多い様です。(子沢山のシングルマザーの家庭等)

食事込だったりもしますが、冷凍食品をチンしただけとかいつもマカロニ&チーズ(太りそうな安上りの主食)とかもあるようです。

アメリカ家庭でホームステイしてみたいだけなら、ニューヨーク以外の場所を選んだ方が良いかも・・・。

 

[サブレット]

ルームオーナーが諸事情で部屋、又はアパートをまた貸しすること。アパート、ビルディングの大家によってはサブレットを禁止している所も

結構あるので気を付けましょう。日本人学生が日本に一時帰国する間や、リース(契約)の切れるまで、もしくは何年でもOKという奇特な所も

さまざまです。ニューヨークに長く住んでいる人や賃貸ではない物件の場合、相場よりずっと安く借りれる場合もあり。掘り出し物が時々出ます。

借りる条件は、ルームオーナーによって異なりますが、シェアの場合を参考にすると良いかと思います。

 

[自分でアパートを借りる]

上手くいけば、格安のアパートに良い条件で住めますが、かなり手こずるのがこれ。

管理人は、手数料の高い不動産ブローカーや安くて良い物件を持っている所の少ない日系ブローカーを使うのに疲れたので、

専ら自分で探しています。手数料も全くかからず、大家やマネージメントと色々直接交渉でき(家賃が安くなったり、一定期間無料で

住めたり)、安くて良い物件が結構あります。この場合の交渉は全て英語なので、英語ができないとちょっと厳しいかも。

 ● 日系の不動産屋を使う:

   家賃1か月分~1年間の家賃の10-15%の手数料がかかります。

   日本語で探せるので便利ですが、米系に比べて安くて良い物件はあまり無いでしょう。たまに微妙な物件を「最高の物件」として

   紹介されたりするので、実際に決める前によく考慮しましょう。(「今すぐ決めないとなくなっちゃう!」も彼らがよく言います。)

   悪名高い日系不動産屋もあるので、口コミ掲示板なんかを見て参考にすると良いでしょう。

 ● 米系不動産屋を使う:

   管理人個人の意見ですが、No Feeでない限り米系不動産屋を使うメリットは日本人にはないでしょう。口ばっかりのブローカーが

   多いですし、コミッションさえとれればいい感じのあまり親切ではない雰囲気がある気がします。No Feeオーナーやマネージメント

   に比べると、もちろんいい物件はありませんし、その態度で高い手数料まで取るの?という感じです。あまりおすすめしません。

   一般的には1年間の家賃の15%が手数料です。

   *アメリカで不動産ブローカーの資格を持って個人で働いている日本人ブローカーもいます。その場合、親切な人が多く、親身になって

    探してくれるでしょう。良い物件が見つかるかどうかは、その個人個人の腕次第といった所でしょうか。

 ● 自力でNo Feeの所を探す:

   マンハッタンでアパートを借りるなら、特に一押しはやっぱり、土地+ビルの所有者が直接貸し出している物件。オーナー、もしくは

   オーナーの所有するマネージメントがNo Feeで貸してくれるのでとてもお得。ちなみにマンハッタン以外のクイーンズやブルックリン

   なんかの一軒家のオーナーだと、違法な又貸しや人を住まわせてはいけない場所(地下とか)を無理やり貸してお金を取って

   いたりするので気を付けましょう(時々裁判になったりしてニュースになってます)。No Feeと言っても、不動産ブローカー手数料が

   かからない、ということなので、デポジット、最初の月の家賃(場合によってはセキュリティ=1か月分)などはもちろん払います。

   

   ただし!このような物件を借りる際にはギャランターと呼ばれる保証人が必要です。この保証人はアメリカ市民権かグリーンカード

   保持者に限り、借りる人の約二倍の年収の証明ができないといけません。マンハッタンの良い物件は、通常借り手の年収の下限を

   指定してあります(年収$45,000以上としている所が多い)。借り手が学生であったり、自分の年収がこれに満たない場合、年収が

   約二倍(この場合$80,000前後でしょう)の保証人が契約書等にサインしてくれないとアパートを借りられません。もし、留学生で、

   該当する保証人がいない場合、まだ借りる手はあります!1年分の家賃まとめて前払い、です。場所によっては1年分の前払いなら

   デポジットは必要ないよ、と言ってくれる所も時々あります。1ヶ月ずつ払う分を、1年分まとめて入居時に払うわけです。しかし、百万

   単位のお金が必要なので、貯金、もしくはご両親の負担が心配ですよね・・・。

   この様にして借りたアパートの住人は、皆日本人の様に常識人であることが多く、ひどいネイバー(ご近所さん)に悩まされる心配は

   ずっと少ないでしょう。

 

 **Craig's List(クレイグズリスト)利用時の注意点:

  又しても管理人の私見ですが、Craig's Listには時々良さそうな物件もありますが、Scam(詐欺)もたくさんたくさんあります。

  ずっと色々な広告を見ていればわかってくると思いますが、安すぎる家賃やあいまいな表現などがポイントでしょうか。もし、

  コンタクトを取る際には、GmailやHotmail、Yahooメールなどを使い、相手の素性がわかるまで個人情報を伝えないように

  しましょう。Craig's Listは仕事のページでも書いたように、広告を載せる側の匿名性が非常に高い為、詐欺などの犯罪に利用

  されやすい傾向にあると管理人は判断しています。もちろん管理人はCraig's Listをアパート探しに利用するのを止めました。

 

[物件の購入]

基本的に賃貸と変わりませんが、現金一括購入でない場合(それが普通ですが・・・)、クレジットヒストリーや頭金、アメリカでの色々な

書類が必要になるようです。信頼のおけるブローカーを探し、依頼するのが一般的です。