ニューヨークの学校
ニューヨークには色々な学校があり、日本からのF-1、M-1学生も受け入れています。
英語を学ぶ語学学校、短大・大学・大学院、そしてダンス等を学べる専門学校など、世界中からのたくさんの留学生が学んでいます。
マルチ・カルチャーが交錯するニューヨークで一人前デビューする前に、各種学校にて経験値を積んでおくことは決して損ではないはずです。
日本と違い転校・編入が簡単にできるので、いつでもあっさり方向転換できます。自分に最適の学校、教授陣、将来も選び放題です。
私だけかもしれませんが、アメリカで”学ぶ”ことは本当に楽しいです。卒業する度に、まだ学校に残っていたかったのに、とものすごく
寂しかったものです。色々な環境を試してそれぞれに合う学校を見つけましょう!
*主な学校のリストとホームページをLINKページで紹介しています。
まずは学校の種類から。
**学費については、全てフルタイム・留学生の場合の学費です。グリーンカード・アメリカ市民権保持者は、Financial Aidなどの援助によって
私立・公立共に大幅に学費が安くなります。
<語学学校・ESL>
英語を学ぶ為の学校・プログラムです。
大きく分けて2つあり、私的に運営されている語学学校と、大学や短大付属のESL(English as a Second Language)プログラムです。
この2つの大きな違いとして以下が挙げられます;
1.学費:(日本円で年間80万円から150万ほどと考えて下さい)
一般的に語学学校の方が学費が安く、大学(特に私立大学)付属系のESLは高めです。しかしコミカレ(Community College)の付属ESLだと
語学学校の学費とあまり変わらない所もあります。
- 私大付属・・・学費は夏セメスター$3,000~秋・春$8,500ほど。
- 公立付属・・・学費は夏セメスター$2,000~秋・春$5,000ほど。
- コミカレ・・・学費は秋・春セメスター$2,500ほど。
- 語学学校・・・学費は3ヶ月で$2,000~$2,500ほど。 (I-20を買うだけ=1年間$1,500との噂あり)
**大学の夏セメスターは2ヶ月弱、秋・春セメスターは約4ヶ月です。学校によって日にちが異なります**
2.生徒:
いわゆる経済的バックグラウンドの差異も関係してか、学校によって生徒の層が大きく異なります。
- 私大付属・・・かなり裕福な家庭の子息・令嬢多し(芸能人もいる)。生徒の大半はアジア人(日本人・韓国人・中国人)。
年齢層は比較的若い~30才くらい?バイトは絶対してない。
- 公立付属・・・とても一般的、普通な感じ。アジア人、ヒスパニック系、ロシア系と色々。非日本人ではバイトしながら通っている人もちょっと
いる。年齢層はまちまちだが若めかも。
- コミカレ・・・色々な人種がいる。年齢も割りと幅広い。バイトしながら通っている人が過半数はいる感じ。
- 語学学校・・・日本人も多いが、ヒスパニック系や東欧系、ブラジル人などの先進国以外の出身者が多く集う。年齢層も幅広く、駐在の
奥さん達(駐妻)もいたりする。みんなバイトで忙しい(駐妻以外)。
という感じで、大学付属系は大学進学を視野に入れた人(入学条件が良くなる)や、1年のみの留学など明確な留学期間を計画している人が
多く、 語学学校ではアーティストを目指すなど自由な雰囲気の人が多く、経済援助を受けていない人も多いせいか、バイトが本業になりかけて
いる人も。
上記4タイプ全ての学校に通った経験のある管理人としては、生徒の真面目度に関しては、上記の序列にはあてはまらない気がします。
あえて言えば、一番真面目な生徒が多かったのは、公立大付属組でしょうか、正直な所。尚、日本人以外の友達ができる・できないは
人それぞれです。出身国によって随分特色があるので、好きな音楽の種類なんかが良いバロメーターになります。
ちなみに日本人同士でつるみ過ぎると英語がほとんど上達しないのは事実です。
3.カリキュラム:
お金と時間を投資する以上、得る物の吟味はすべきです。学校によって違いはありますが、やはり語学学校と大学付属系では教わる内容に
結構な差があります。自分が何を念頭に据えているのかで、双方のメリット・デメリットを検討すると良いでしょう。
大学付属系では、やはり大学進学が前提にある場合が多いので、プレイスメントテスト等に備えたカリキュラムががっちり組まれていたり、
授業で使う資料も一般的なアメリカ情報だったりと、語彙力と英語での知識が伸びます。会話は語学学校に比べると少ないので、発音が劇的に
良くなる可能性は低いかも。先生達はプロフェッショナルで厳しく、宿題をやらずに行くと怒られます。
対して語学学校は、専ら会話中心でのんびりなごやかな授業が多いです。試験対策はクラス分けの時とTOEFLくらいでしょう。
発音は良くなる可能性は高いですが、語彙力・知識共に日常会話レベル止まりで、ニューヨークタイムズを読める力は付かない可能性があります。
先生達も机に座って授業するようなカジュアルな雰囲気の人が多く、実は本業はダンサーだったり脚本家の卵だったりとなかなか
ユニークな環境です。
<短期大学>
日本と同じく2年が卒業の目安。Junior College、Two Years College、Community Collegeなどと呼ばれる。私立と公立両方あり。
卒業には60前後の単位が必要で、卒業に伴いAssociate Degreeを取得できる。短大卒業後、そのまま4年制大学に編入する人が相当数います。
ただし、同系列の大学に進むのでない場合は、専攻によってはカリキュラムにかなり差があり、時間とお金を余分に使うことになる場合もあるので、
専攻のアドバイザーと相談しながら編入時期を調整するのがベスト。日本の大学・短大からの単位のトランスファーが可能。
私立と公立では学費にも生徒の人種的分布にも随分差があり、学費の高い私立には白人や留学生も多いが、学費が安く入学も比較的簡単な
コミカレでは黒人やヒスパニック系そして留学生が多い。そして、アメリカ人には政府からFinancial Aid等の金銭的バックアップがあり、ほぼ
タダで通えるため、びっくりする様な学力の人が結構いる。(掛け算できないとかスペリングやばいとか)
入学するには、TOEFLのスコアが入学基準に達しているか、付属のESLコースを終えているか、のどちらかをクリアしていなければなりません。
入学直後に行われるプレイスメントテスト(授業に付いていく学力があるかを、英語・数学などの分野で試すテスト)をパスしなければ、Nonクレジット
クラスを取らされるハメになるので、事前に各専攻事務所に行って、過去問で予習すればOK。対策はコツを掴むことです。
レベルの高い私大への編入や奨学金の応募を考える場合は、GPA(成績)は常に3.5以上をキープすると良いでしょう。
メディカルスクールを目指す人は3.5でも足りないので、オールA(GPA4.0)を目指して頑張って下さい。あと、実験系の基礎コースもできるだけ
取っておくと後が楽です。
英語での授業に始めは四苦八苦するとは思いますが、自分が努力した分は結果として顕著に出てきます。図書館や各Lab、Gymなど自由に使用できるのでフル活用しましょう。
1年間の短大の学費:(日本円で50万円から500万円くらいと考えて下さい)
- 私大短大・・・$50,000くらい(基本、4年制大学のアソシエイトプログラムで学費に差がない為)
- 公立短大・・・$5,000~$8,000くらい
<大学>
4年制。卒業に必要な単位は120前後。専攻(メジャー)の他にマイナーと呼ばれる副専攻も決めないといけません。
が、ダブルメジャー、トリプルメジャーも可能。ダブル/トリプルを選択する場合、相互関係の深い専攻同士だと卒業後の進路によっては
大きなプラスになります。(例えばComputer ScienceとApplied MathematicsとかだとIT業界も金融業界も超有利で将来安泰)
卒業時にはBachelor Degreeを取得できる。卒業後にはそのまま大学院に進む人、フルタイムの仕事をしながらパートタイムで院に通う人、
就職する人、と別れます。日本からの留学生にとってアメリカの大学を卒業することは、簡単ではありませんが、一つの大きなターニングポイントで、
今後の人生をポジティブに飛躍させるには十分なキャリアになります。
大学の入学条件は短大とほぼ共通していますが、求められるTOEFLスコアが高くなります(大学のレベルによって違います)。
編入の人は、同系列であればよほど成績が悪いとかなければ問題ないです。
系列が違う+レベルの高めの場合でも、良いGPAと不備の無い書類(財政証明とか)があれば大丈夫でしょう。
クラスのレベルが上がるにつれて似た者同士が多くなるせいか、友達も増え、心から尊敬し信頼できる教授もでき、最高の学生生活が送れます。
授業以外のアクティビティも、興味があったらどんどん積極的に参加すると良いです(Resumeに書けて就活時に大変有利!)。
大学ではバスケやフットボールなどのスポーツチームを持っている所が多いですし、オーケストラやダンスチーム等オーディションに受かれば
一員になれる文科系のクラブもあります。生徒会もあって、知らないうちに会長が選出されてたりします(笑)。学校全体でも映画鑑賞の会とか、
どっかの企業のお偉いさんの講義とか、おやつを食べながら数学クイズの会とか、ボランティアとか、とにかく無限に楽しい(?)催しが目白押しです。
管理人が個人的に猛後悔+絶対におすすめなのが、サマーインターンです。在学中の夏休みにしかできない貴重な経験+非常に有益な
超ビッグチャンスです。国際企業とかウォールストリート系ファームとか、テレビ局とか、でかい所ほど優秀な人材を在学中から狙ってハントしてます。夏休み、日本に丸々帰国するのもいいですが、1,2回は有名企業でインターンの経験を積むと、卒業後の進路が一層輝きます。
管理人は、サマーインターンをやらずに激しく後悔したので、別ページで詳しく、なぜすべきだったかを説明しています。
ぜひ皆さんにはサマーインターンをやって、後から、しまった!とならないよう頑張って下さい、マジで。
(詳しくはインターンの項目で)
在学中のGPAは、就職を考えると、やはり3.5以上キープが望ましいでしょう。
もう一つおすすめなのが、大学院進学です。特にビジネスや理系専攻の皆さん、絶対行ったほうがいいです大学院。
就職の時明らかに差がつきます。(もちろん研究も楽しいですし)
一年間の大学の学費:(日本円で120万円から600万円くらいと考えて下さい)
- 私大・・・$50,000~60,000ほど
- 公立・・・$12,000~$20,000ほど
<専門学校>
卒業時になんらかの資格や免許がもらえたり、芸術プロへの登竜門的な所など、これまた色々あります。
自分のやりたい事だけを学びつつI-20が出るとは!素晴らしいですね。
主なジャンルは、ダンス(ニューヨークでは実に多くのダンスが一流ダンサーから学べます)、シェフ、ジュエリー、美容、マッサージ、
グラフィックデザイン、など。
一年間の専門学校の学費:約$5,000~$10,000ほど (日本円で50万円から100万円と見積もるとよいでしょう)
<大学院>
大学卒業後にそのまま大学院に進む人も多いかと思いますが、日本で大学(又は大学院)を卒業し、MBAやLaw School、Medical Schoolを
狙ってらっしゃる方もいるでしょう。駐在員の方で、会社からMBAやLaw Schoolを奨励される場合もあるようですね。
*法律を学ぶLaw Schoolと医学を学ぶMedical Schoolは、大学院とはちょっと違い、大学レベルのある種類のプログラム(Pre-LawやPre-Med)
で、特定の必修クラス(例えばPre-Medだったら、General Chem1&2, Organic Chem1&2, Bio1&2, Physics1&2, Calc1&2)を取ることが、
入学条件の一つとなります。なので、大学と大学院が合体したような感じでしょうか。
アメリカの大学院では、一般的に以下の2つのDegreeのどちらかを取得できます。
● Master(MA、MS、MDなど)
● Doctor(PhD、EdDなど)
各学校・学部によって必要クレジット数や時間は違いますが、通常Masterが取得までに2-3年かかるのに対し、Doctorは4-6年と
言われています。ですのでPhDをお持ちの方、すごいです。ちなみに管理人は「これ、セカンドマスターなんだ」、という人達もたくさん
見ました・・・。(日本人でも何人かいらっしゃいました。)
教授やカリキュラムを熟知している卒業大学の院に進むのはもちろん、卒業大学より遥かにレベルの高い大学院を狙うことも当たり前に
できます。(もちろんGood GPAが必須です!)
大学院の入学にあたって必要なものは、最低3.0以上のGPA(学校や学部によって異なる)と複数の教授などからの推薦状です。
特に大学入学より面倒くさいことはないです。
ただ、在学中一定の成績をキープしないといけない所もあるので注意。(B以上=GPA3.0以上など)
大学院生は、大学卒業したばかりの20代から、既にキャリアのある人達まで、年齢・人種は幅広いです。
一年間の大学院の学費は:(日本円で70万円から600万円+と見積もるとよいでしょう)
- 私大・・・$60,000+
- 公立・・・$7,000~$12,000ほど
*今後もうちょい詳しい学校リストを作成する予定ですので気長にお待ち下さい。
とりあえず、
学校情報(主にマンハッタンにある学校の一部)
<私立大学>
Columbia University www.columbia.edu
New York University www.nyu.edu/
Fordham University www.fordham.edu/
Pace University www.pace.edu/
<公立大学・短大>
Baruch College(4年制 CUNY) www.baruch.cuny.edu/
Hunter College(4年制 CUNY) www.hunter.cuny.edu/
LaGuardia Community College(2年制 CUNY) www.lagcc.cuny.edu/
Brough of Manhattan Community College(2年制 CUNY) www.bmcc.cuny.edu
<ファッション系大学>
F.I.T.(SUNY 公立、2年制・4年制) www.fitnyc.edu/
Persons(New School 私立、2年制・4年制) http://www.newschool.edu/parsons/
<ダンス系専門学校(F-1サポート可の学校)>
Broadway Dance School http://www.broadwaydancecenter.com/
Steps on Broadway http://www.stepsnyc.com/
Joffrey Ballet School(入学する際オーディション有) http://www.joffreyballetschool.com/
Alvin Ailey(入学する際オーディション有、大学クレジットとしてBFAの取得も可) http://www.theaileyschool.edu/