ニューヨークは危険な所もありますよ、と親切なガイドブックには必ずこの手の情報が載っていますね。

ここではそんな情報をもう少し詳しく、そしてガイドブックには載らない情報をダークな観点から書いています。

 

**注意**このページでは、統計学的観点からある程度人種を区別して説明していますが、差別的な意図はありません

 

まず、危ない地域という所は確かに存在します。

そういった地域には、賢い日本人はあまり行きませんし、そういう地域の住民は同じ様な人種・境遇の集合なので、日本人には

あまり馴染みがないでしょう。

  

危ない地域を一発で見分ける方法はいくつかあります。ほぼ確実です。

● 周辺道路の汚さ(チャイナタウンを除く。チャイナタウンも超汚いですが安全です)

  道端に異常にゴミが落ちている、でかいゴミがそのままになっている、唾を吐いた跡がそこら中にある、犬の糞もそのまま放置

  (普通は飼い主が必ずきれいにしなければいけないのですが)

● 平日の昼間なのになぜか少年・青年・壮年男性など、働き盛りの人達が集っている・ブラブラしている。

  で、主に通行人の女性に片っ端からヒューヒュー言うしかしていない。

● 爆音を響かせるラジカセや車で余所者を威嚇している(大体どこでも見事にジャンルは統一されている)。

● 付近住人:躾が残念にされた子供達が公共道路いっぱいに塞がって叫んでいて、大人も話し声が馬鹿でかい(喧嘩や怒鳴りあいレベル)。

 

上記の地域は朝・昼・夜関係なく要注意です。住人がそういうタイプの人で構成された地域だからです。

そして自分の身を守るためにはこのような場所に近寄らなければいいだけのことです。

しかし困った事に、わざわざ出張してきて犯罪を犯す輩も少なくありません。窃盗やレイプ、詐欺、恐喝などは、犯罪者の生活レベルよりも

遥かに高い地域で行われます。超高級住宅地の安全と言われている場所でもレイプはありますし、窃盗・恐喝にいたってはどこでもあります。

 

では実際にどの地域が危ないか、です。人によって危ない、と感じる事・レベルの差はあると思いますが、平均的日本人の感覚で

お伝えします。

 

まずはハーレム。昔から危ない地域=ハーレムという等式が散々言われてきたあのハーレムですね。

マンハッタンの125丁目周辺とそれより北の地域です。アポロシアターとかある所です。

現在は確かに10年前に比べても良くなってきたとは思います。少しづつではありますがウェストサイドの方には高級コンドも

立ち始めているようですし。ただ、管理人もバスや車でたまに通りますが、ミッドタウンのように普通に歩きたいとは思いません。

アメリカ系黒人はよくも悪くも歴史を大事にし、こだわる人が多いです。余所者を排除したがったり、アジア人を自分の人種より下に

見たがる傾向も否めません。感情の起伏が激しく、表現も大きい人が多いので、怖いと感じる日本人も多いでしょう。彼らの歴史の

詰まったハーレムを、観光気分で我が物顔で歩くのは止めた方がいいです。

 

続いてハーレムより実は怖いかも、と噂のスパニッシュハーレム。スペインから来たスペイン人は住んでいません。

主に96丁目以北のイーストサイドを指します。住人はラテンルーツのプエリトルコ人、メキシコ人などのヒスパニック系が多い。

ちなみにニューヨークでは色々なパレードが催されますが、プエリトルカンのパレードの日は出歩かない、という上流階級の方達もいます。

最近、安くマンハッタンに住みたい日本人に大人気のエリアとありますが、管理人は安くても遠慮したい感じの場所ですね・・・。

ハーレムに比べて、人種の混合があまりなく閉鎖的な印象です。じろじろ見られるのはここも同じ。

 

マンハッタンで危ないといえば上記の地域が代表的ですが、怖い場所は実はマンハッタン内の至る所に点在しています。

その訳は、「プロジェクト」です。

プロジェクトとは、低所得者専用のアパートでマンハッタンのあちこちにあります。ほとんどが東西の端の方に集中しています。

大きな似たような建物がいくつか並んでいて、端に行けば行くほど20棟くらい大集合しています。そういった地域にある食料品スーパー

はびっくりするほど値段が安く、フードスタンプや政府からもらったカードで買い物をしている人達がたくさんいます。

プロジェクトには、$2,000程で殺人を引き受ける人がいたり、発砲騒ぎがあったり(NY州で銃の所持は違法です)、ドラッグディーラーが

住んでいたり、犯罪者が隠れていたり、日中からマリファナの匂いをぷんぷんさせてブラブラしてる人がいたり、まあそういう所です。

避けようと思っていても、歩いていていきなり出現したりしますが、日中通りすぎるだけなら気を付けていれば大丈夫だと思います。

ただし絡まれても責任は持てません。(こういう人達は暇すぎるのか通行人によく絡んで来ます)

 

さてマンハッタン以外ではさらに怖い地域が目白押しです。

まず南ブロンクス。北ブロンクスは高級住宅地ですが、マンハッタンすぐ上のブロンクスは犯罪・事件率も高いです。

ブロンクス動物園に行くのもかなりドキドキ。日本人にはあまり縁もないので、行かなければよいだけです。

 

ブルックリンの奥の方。ブロンクスと同じくらいニュースに登場しますね(犯罪・事件絡みで)。いつだったか地下鉄を3,4回連続で

乗り間違えてしまい、ブルックリンの真ん中よりちょっと奥の辺りまで行ってしまった時、「出て行けアジア人!」といきなり怒鳴られました。

もちろん、周囲を黒人に囲まれた状態で「好きで来てんじゃねーよ」と、言い返すには命が惜しかったのでそのままびびりながら退散。

ブルックリンやブロンクス行きの地下鉄に乗っていると、マンハッタンから離れるにつれて車内のスキンカラーがどんどん黒くなっていき、

ある意味圧巻です。ニューヨークに来たばかりの頃、黒人達にしつこく絡まれ、あまりに頭に来たのでつたない英語で「黙れ!」と怒鳴ったら、

周囲にいた黒人が大量にワラワラ寄ってきて囲まれ、大変怖い思いをして以来、黒人には絶対近寄らない管理人です・・・。

 

クイーンズのレベルの低い某公立高校のあるあたり。近くにクイーンズ最大のショッピングモールがある。手癖の悪いティーンが多く、

まだ子供かと思いきや、集団でバッグをひったくろうとしてきたり、ジュースの瓶を投げつけてきたりと、かなり嫌な目に会った経験があります。

白人・アジア人の子供もいますが、こういうことをするのはやっぱり某特定の人種の子供達です。気を付けましょう。

日本人以外のアジア人も多く、7トレインは中国行きかと錯覚するくらい(笑)。彼らはうるさくて唾を吐きまくる以外、悪質な害はないです。

あ、あと一見平和なクイーンズですが、メキシコ系の痴漢が多いらしいです。小さな彼らにとって、さらに小さくて非力なアジア人女性は

狙いやすいのでしょう。女性の皆さん、気を付けて下さい。

 

と、ここまでは主に危険な地域について説明してきましたが、ここからはどういう危険があるのか、少し踏み込んで書いていきたいと思います。

ニューヨークで起きる犯罪で日本人留学生が特に気を付けるべき犯罪は、ドラッグ(麻薬)、レイプ、恐喝、窃盗・ひったくり、詐欺ですね。

本当に多いです、これらの事件に巻き込まれる日本人。

 

[ドラッグ]

ニューヨークのドラッグ事情はひどいもんです。

クラブやイベントでは薬でキマッた人達がいたり、火の付いたマリファナがまわってきたり、知り合いの誕生会に行ったらこれまたマリファナ、

みたいに、学生・ヤングプロフェッショナル、人種に関係なくどうしてこんなにってくらいに蔓延してます。管理人の部屋の隣が某有名音楽院の

生徒なのですが、彼がホームパーティーをすると当たり前の様にマリファナ臭が漂ってきます・・・。

日本人の留学生の間でもよく聞きました、特に語学学校時代に。大学生になると勉強で忙しいせいか、ドラッグの話はあまり聞きませんでした。

日本人に限らず、大学生くらいの若い子達や、アーティスト系の人達の間では珍しくないようです。

ですが、麻薬の使用・所持・もちろん売買も犯罪です!なんでそんなに堂々とできるのか、不思議でなりません。

と思ったら、結構昔、某コンサート会場でマリファナを吸っていた非番の警察官がいたことを思い出しました・・・。

対策は簡単です。夜遊びしないこと、ドラッグに手を出している人と友達にならないこと、などとにかく関わらないことです。

 

[レイプ]

実際に警察に被害届を出す人は、ほんの一握りでしょう。

そして、被害者であるはずの当人に、レイプされたことの恐ろしさの認識が薄い場合もあるようです。

レイプ事件が多く発生するのは早朝だそうです。クラブなどで遊んだ帰り、お水のお仕事の帰り、など朝方の帰宅時が狙われやすい

傾向にあるようです。中にはタクシー運転手にレイプされるという事件もおこっています。泥酔していたり、露出の多い格好で

一人きりだったり、周囲を気にせず超ハイヒールで浮いていたり、などと油断していると危険です。

しかし、状況的にはレイプされていて証拠もあるのに、されたはずの本人が覚えていない(泥酔等で)、知り合ったばかりの人に

無理やりヤられたけど、一応知り合いだからレイプじゃない、など被害者の被害意識が薄いパターンもあります。

レイプ等性犯罪の犯人の再犯率が高いことは統計学的事実です。そしてHIVを含む性病の危険性も蔑ろにはできません。

日本から来たばかりの、露出高くてブランド物や光りもので全身を固めている女性の皆さん、そういう格好はニューヨークでは

マンハッタンのパーティーなどでエスコートの男性がいる時や、送迎の車がある時にするもので、語学学校生がクラブ帰りの早朝

ブルックリン行き地下鉄で披露したら、レイプにもひったくりにも遭ってしまう可能性は高いです。

対策として、郷に入ったら郷に従え、とある様に、周りの住人から異常に浮かない様に生活することでしょう。(特にマンハッタン以外の場合)

 

[恐喝]

日本では特に女性のブランド物信仰はまだ健在のようですね。

自分の収入や状況にみあわない、分不相応なおしゃれを楽しむ傾向は、ニューヨークでは低所得者層のものです。

日本人に限らずアジア人は、他の人種に比べ体も小さく力もありません。そんな非力な日本人が見るからに高級なものを持って、

高級住宅地以外(例えば夜のクイーンズやブルックリン)を歩いてたら、それは正に鴨ネギ状態でしょう。

日本でしていたように、高級品を普段使いする様なお洒落をしたいのなら、マンハッタンの高級ドアマン付きアパートに住んで、

移動は車のみにするべきです。それができないのなら、高級品を身につけたり、夜中に派手な格好で出歩かないことです。

 

[窃盗・ひったくり]

日中人通りの多いストリートで、地下鉄で、人ごみで、色々な場所でひったくりはおきます。

管理人も、財布をひったくられた老婦人、ipodをひったくられた若い男性、バッグをひったくられた若い女性などに遭遇しました。

だいたいこういったひったくりをしたのはほぼ100%(管理人が目撃したのは全て)、若い黒人・ヒスパニックの男性(中学生くらいの

少年も多いです)でした。彼らは単独よりも2人~数人組で行動しており、ひったくり行為を楽しんでいる様にさえ見受けられたりします。

盗まれて困る被害者の心理までは推し量れないようで、笑いながら逃げていったり・・・。逃げ足はとても速く、捕まるのは稀な様です。

場所・時間もさまざまで、対策を立てるのも容易ではないですね・・・。

自分のアパートから物を盗まれたり、置き引きだったり、鍵をかけていても管理人が犯人だったり、と念には念を入れても完璧に防ぐのは

難しいのが実情ですが・・・。

 

[詐欺]

道を歩いていて詐欺に遇う確立は多くないでしょうが、あることはあります。アジア人をターゲットにしたもの(もちろん日本人も含まれます)、

英語が不得意な人をわざと狙ったもの、Noと言えない雰囲気の人を無理やり強要して騙したり物を売りつけたり、と日本人がコロリと

騙されて(押し切られて)しまいそうなものもあります。

そして、日本人女性を狙った恋愛(婚約)詐欺も見逃せません。口の超達者なアメリカ人(アメリカ人以外も)の甘い言葉や嘘に騙されて

お金を貢いでしまう日本人女性も結構いるようです。

 

アパート探しや法律問題など、こちらの状況を逆手にとって小額ですがお金を掠め取ろうとする輩は本当にたくさんいます。

お金、特に現金が絡む場合には必ず領収書を作成しましょう。相手の名前から連絡先から全部嘘というパターンもありますが。

もし、少しでも心配だったら友達、先輩、上司、先生、掲示板など躊躇せずに相談しましょう。

相手が誰であろうと簡単にお金を渡してはいけません。優しそうに見えてもすぐに人を信用してはいけません。

管理人はシティバンクの銀行員に、預けたはずのお金(現金)を盗まれていたことがあります。

 

ちょっとでも怖いと思ったり、おかしいと感じた時点ですぐに助けを求めましょう。

 

危険な目に合う前に、自分一人で悩まず、学校・仕事場・領事館・信頼できる人・このホームページのBBSでも、ぜひ相談してみて下さい。

怖い思いをしたら、警察でも近くのデリでも見ず知らずの人でも、周りにいる人に大声を出して助けを求めましょう。

少しでも怖い、と自分の本能が探知したら、そのまま進まず対策を練るべきです。相手は安全大国出身の日本人ではありません。

日本人だったらこうするだろう、だからきっと大丈夫、とはいかないものです。日本人以外の思考の飛び方は予測不可能なくらいですよ。

自分が得する為なら、相手を傷つけてもなんとも思わない人もいます。(相手が自分の行為で困ることが理解できないのでしょう)

いくら銃の所持が違反とはいえ、持っている人は持っています。抵抗して撃たれないとも限らないでしょう。

管理人が言えることは、初めからできる限り危険因子を避けて行動するべき、ということです。

危ない所には行かない、怪しい人には近寄らない、人気の無い所は避ける、深夜や僻地はタクシーで移動する(かつ携帯電話をいじりながら

乗る=運転手の情報を記録、知人への連絡も兼ねてる)、怖いと思ったらすぐ911(警察に電話。ちょっとした事でも親切に助けてくれます)、等

が具体的な管理人の対策でしょうか。

 

遠慮しがちな日本人は、警察への連絡を大事と捉えてる人も多いでしょうが、こちらの警察官は住民の安全を守るために、割と小さなことでも

親切に相談にのってくれて大変心強い見方です。

特にマンハッタン内であれば、パトカーが至る所をパトロールしているので、なにかあったら呼び止めて相談してみて下さい。

 

ニューヨークは本当に安全をお金で買う街です。

家賃の高さと安全度は見事に比例します。そして家賃は立地条件を如実に示しています。

若い女性であれば、少し高めの家賃でも頑張るかルームシェアをして、危険な目に合うリスクの少ない場所に住み、安全な生活を

送ってほしいと思います。

 

もう一つニューヨークの怖い所。

それは時間が過ぎるのが早いということ。管理人が年を食ったことを加味しても、やっぱりニューヨークの移り変わりはペース早過ぎ。

自分がぼけーっとしてると、周りに追いつかれ、追い越され、どんどん離され、一人だけ取り残された様な気分によくなります。

必死に寝る間を惜しんで頑張っても、気付けば思ったよりもやっぱり時間が思いっきり過ぎていて、あれこんなはずじゃなかったよな、と。

きちんとした計画を持って生きていかないと、時間もお金もついでに若さも体力も、あっという間になくなっていますよ、皆さん・・・。

街の変化も、ご近所さんの入れ替わりも、物価の上がり具合も、実に目まぐるしいほどの変わりようです。

アルファベットシティ(イーストビレッジのアベニューA以東を大昔そう呼んでました)も今では超クールでオシャレな高級エリアになり、

地下鉄もWやVトレインなどの路線も増えたし、牛乳も1ガロン$3では買えなくなりました。

もう少し、ちょっとだけでいいからニューヨークについて知っていたら、ネガティブな情報も知っていたら、時間もお金もこんなに無駄にせずに

済んだのになと思います。だからこのホームページを作ったわけです、参考にしてくれる人がいればいいなと思って。

 

このページを読んでやっぱりニューヨークは怖い所なんだ、誰も信用できない、と思われるかもしれませんが、まあぶっちゃけ管理人も

多少人間不信に陥った時期はありました。でも心配しないで下さい。びっくりするくらい真面目で、心の底から信用できる人もとてもたくさん

います。ただ、お互いに信頼関係を築くのに時間がかかりますし、そういう自分と近い人達と出会うまで、多少の経験は必要かもしれません。

危険な方向に自ら進んで法を犯したりしても、良い人間関係を築けるような人達には出会えないのは当然かもしれません。

自分で自分を諌めつつ、外からの危険も回避しなければならないニューヨークは、やっぱり何年経っても怖いところなのかも。